地場工務店系リフォーム会社さんは最高!

地場工務店系リフォーム会社さんは最高!

タワーマンションの高層階のお部屋のリノベーション、
あっという間に後半戦に突入しています。

リフォーム会社さんとの打ち合わせも
あと数回しかできないのかと思うと
なんだか寂しいです。

 

わが家のリノベーションは
工務店系のリフォーム会社(A社)に依頼しました。

地元で実績があり、タワーマンションの経験も
豊富な会社さんです。
比較的わがままな施主たちの面倒なリクエストにも
こたえられるだけの知見が十分にあります。

 

何よりA社の魅力は(大手リフォーム会社と違って)
自社で大工さん、その他職人さん、設計士さんを
抱えていて、チームで動いてくれるのです。

 

わが家のリノベーション工事の進め方ですが、
2週間に1回くらいのペースで、施主である夫と妻が
設計士さんと打ち合わせをします。
わがままな変更などをお願いすると、すぐにその場で、
電話やメールで現場に連絡をしてくれます。

現場には職人さんと現場監督の社員さんたちがいます。
打ち合わせ中にすぐに返事がきて、
施主確認が必要なときは変更箇所を撮影して
メールで送ってくれます。

「チーム医療」ということばがありますが、
まさにA社の仕事はチーム・リノベーションです。

設計士さん、施主、職人さん、家具屋さん、音響屋さんetc.
全員の意思疎通がとれているからこそ、
進捗確認に現場に行く週末が待ちきれないほど
不安なく過ごせています。

 

もし大手リフォーム会社にお願いしていたら、
本当に現場で動いてくれる職人さんたちは、
大手の下請けの下請け……のようなかたちになるでしょう。

当然、職人さんたちと施主との距離が遠かったと
思いますし、支払うリフォーム代金は
A社と比べて3割以上は高くなっていたはずです。

 

YouTubeやブログなどを見ると、
大手リフォーム会社やメーカー、卸しなどで
長らく仕事をしてきた見識のある方たちが、
リフォーム価格のカラクリについて
情報提供をしてくれています。

そのようなものを基本として考えると、
もしわが家のリノベーションを大手にお願いしていたら
今よりも最低3割は高く支払わなければならなかった
ということがわかります。

その金額は仕方がないとしても、
3割増の支払いをして、果たして満足いく工事が
できていたかと考えると
「今のようにプレミアムな(わがままな)希望は
ほとんどかなわなかった」のではないか、
と思っています。

 

工事前に相見積もりをとったときにも思いましたが、
わが家の予算くらいの案件では、
大手はなかなか本気で向き合ってくれないな、
と感じました。

具体的には、竣工図をしっかり見てくれなかったり、
(今はわたしたちも知識が増えたのでわかるのですが)
できるはずのないトイレの遠くへの移設を
プランに入れて図面に落とし込んできたり。

きっと、実際に解体して「やっぱりできませんでしたね」
ということで、間取り変更のオプション料金を
追加されていたでしょう。
1級建築士さんが2人も出てきてこんなプランを出すのか、
と考えさせられてしまいました。

でも、彼らが悪いとは言いきれない部分もあります。

例えば同じ利益を取ろうとしたとき、
100万円の車を10台売るよりも
1000万円の車を1台売るほうが効率的ですよね。
賢い営業ならば、契約書作成やその他の手続きを
考えても、1台売ってあとは休みたいはずです。

リフォームも同じで、
細々した案件に、無駄な時間と労力をかけることは
会社としても消極的にならざるを得ないでしょう。

大手さんは、何千人という従業員の生活を支えて、
未来永劫存続していくという「使命」がありますから
膨大な利益を積み上げていかなければなりません。

面倒くさそうな(こだわりがありそうな)、
しかも超高額でない予算のクライアントについては、

・排除するか、
・手のかからない施工で済むように仕向けるか、
・オプションをたくさんつけて予算をアップさせるか、

このあたりが現実的な選択肢となるのではないでしょうか。

 

ですから、わが家のように時間は比較的あって
自分たちで小物までいちいち探しに行って
「ああでもない、こうでもない」と選択をしながら
わがままにつくり上げていく人は
大手は向かない
と断言できます。

 

逆に、大手に向いている施主さんというのは、
予算はずいぶんあるものの、毎日多忙で時間がなく、
おおかた「お任せ」で仕上げたい方
といえるのではないでしょうか。

短時間で見た目がオシャレであれば
素材などにはあまりこだわりがない、
というのであれば、大手は合理的な選択かと思います。

もちろんこれは、
わが家の実体験に基づく個人的な見解です。
大手さんで「リーズナブルに、こだわりをすべて体現できた!」
という方もいらっしゃることと思います。

兎にも角にも、わが家は職人さんが大好きです。
職人さんとの距離感が近い、A社のスタイルが
ぴったりフィットしていて大満足です。

現場でよく見る職人さんご愛用の靴。ザ 職人さんという感じで萌えっときます。