珍道中のリフォーム会社選び

珍道中のリフォーム会社選び

「リフォーム会社選び」。
これは最初にして最大の難関です。

フルスケルトンのリフォームともなれば、
たいていは人生で一度の大きなイベントでしょう。

ちょっと不謹慎ではありますが、
お葬式と似ていて、一世一代の晴れ舞台(?)にもかかわらず、
「何一つ不満がなかった」「すべての工程が完璧だった」
という感想をもつ方はそんなに多くなく、
「細かな不満はあるけれど仕方ない」とか
「こんなはずではなかったのに」
というような声をよく聞きます。

実際わたしもリフォーム会社を探しはじめてみて
驚くことが多くあります。

最初にびっくりしたのは、
某大手不動産系のリフォーム会社の対応です。

電話で問い合わせをして、
直接某社のショールームへ出向きました。
こちらの希望をできるだけ正確に細かくお伝えしたつもりです。

後日改めて詳細を打ち合わせしながら、
見積もりをつくっていく、という流れになり
初めての打ち合せは正味2時間で終了しました。

「ようやく1社目の見積もりのお願いができた!」
と、ひと安心したのですが……。

打ち合わせの翌日、
「いくつか見ておくといいキッチンメーカーを教えて
いただますか」と、メールでお願いしたのですが

1週間経っても、
2週間経っても、
返信がありません。

「もしやメールが届いていないのかも」
と心配になって、再度メールを送ってみました。

1週間経っても、
2週間待っても、
連絡はありませんでした。

最初の打ち合わせで、わが家の図面や個人情報などを
渡してしまっているのに……。

わが家は海外製の食洗機をシステムキッチンに組み込むので、
限られたメーカーの限られたモデルから
選ばなければなりません。
造作キッチンにすれば簡単なのですが、
できれば既製品のシステムキッチンに組み込みたいのです。

打ち合わせの際に担当の方が、
わたしたちのように既製品を使うのであれば選択肢が
限られる旨を教えてくださったので、
てっきりメーカーや製品のこともだいたいご存じなのかと
思ってメールをしたのです。

何もかも初めてのことだったので、
「わたしがあまりに単純な質問をしたのがいけなかったのか」
「既製品だと安価になるから相手にしてもらえなかったのか」
「そもそもリフォーム業界というのは特別なのかetc.」
いろいろ考えてしまいました。

結局、なぜその担当者さんがわたしたちを無視
し続けたのかは分からずじまいでした
(同じ会社の他の方に聞いても謝罪のみで説明はなしでした)。

その後、他社さんでもびっくりな対応がいろいろあり、
そのたびに、憤ったり笑ってしまったり
珍道中が続いています。

混迷を極める「選定作業」ですが、わかってきたこともあります。

リフォーム会社さんの質といいますか、
「良さ」や「良くなさ」のようなものは、
やはり「人」による、としか言いようがない部分と
組織の体制そのものの影響が
個人の態度に表れる場合と2通りあるな、
というのが正直な感想です。

結局、わが家のリフォーム会社さんはまだ決まっていません。

リフォーム会社さんの「決定」に至るまでのプロセスは
これから少しずつ書いていこうと思います。