タワマン「高」層階でいいじゃない?

タワマン「高」層階でいいじゃない?

ずいぶん前にもこのブログで書きましたが、
終の住処には、タワーマンションの「低」層階が理想的、
といまでも思っています。

これから夫婦ともにどんどん年を取っていくなかで
生きているあいだに来るであろう首都直下地震と
階下での火事の発生などを考えると、
特にエビデンスはないものの、
階段で上り下りできる階数というのが安心です。

 

いまリノベーションをしているのは、
タワーマンションの「高」層階です。
高層階の眺望は、他にはない魅力があることも承知しています。

ですが、あくまで(根拠のない個人的な感覚だけですが)
災害へのリスクヘッジという面で、「低」層階が理想だと考えてきました。

これまで探してきた理想の終の住処とは

・アッパーミドルなタワーマンション※1の「低層階」で、

・窓の外の景色が抜けていて眺望がよく、

・お部屋が西向きでなく、

・専有面積が100㎡あり、

・エレベータ※2の設置台数に余裕があり、

・(駅前などでなく)静かに暮らせる周辺環境

です。

※1 アッパーミドルなタワーマンション……以前ブログで
わが家におけるその定義を書いています。
アッパーミドルなグレードのタワーマンションとは

※2 エレベータの台数……以前ブログで
タワーマンションのエレベータの台数比較をしています。
タワーマンションのエレベータの台数について

 

もちろん、予算内で探すことになるわけですが、
たとえば予算をずいぶんと上げても、まず

「タワマンの層階で大きめのいいお部屋」というのが皆無

なのです。
これは本当に残念なことです。

 

東京も例外ではなく、高齢者が増加しています。
高度な医療へのアクセスがよく、
余暇を楽しめるスポットが周辺
に多くある東京・都心部は、
若い人よりもむしろシニア世代にこそ魅力満載
だと思っています。

 

「自然豊かで静まり返った別荘地のような場所で
夫婦ふたり、静かに暮らしたい」

というシニアライフよりも、

「便利で機能的なタワマンの低層階で、
明るく楽しく、アクティブに時間を過ごしたい」

というシニアはたくさんいるはずなのですが……。

 

いずれにしても、素晴らしい低層階のお部屋に
出合うチャンスがなかったことは、
これまで所有してきた「高」層階のお部屋の魅力を
再度深く考えるよい機会となりました。

 

地震や火事のリスクをいったん置いて再考してみれば
お部屋としては最高に素敵な空間なのです。
誰にも恥じることのない、大好きな最高のお部屋です。

妻にとっても夫にとっても、これまで住んできた
数々のお部屋の中で、いちばん幸福感のある空間です。

ですから、
ネガティブ要因をあげつらうことはやめて
「一日一日を幸せな気持ちで過ごせる場所」を
終の住処にすることにしました。

 

直下型地震で、もし最悪の状態になったとしても
「それまでの夫婦の時間がとっても豊潤なものならそれでいいじゃない」
と思えるくらい素敵なリノベーションにしよう!
とふたりで取り組んでいます。
(もちろん、防災訓練、防災用品の備えは万全にしていますが)