祈祷祭(地鎮祭)とは

祈祷祭(地鎮祭)とは

戸建てに比べて、マンションのリフォームで
地鎮祭をする方は、そこまで多くはないようです。

地鎮祭は土地の守護神を祀って工事の安全を祈願します。
仏式もあるようですが、わたしは神式しか知りません。

わが家は最高に心地よい「終の住処」にしようと
考えているので、地鎮祭は絶対にしようと決めていました。

 

事前に氏神神社に電話をし、アポイントメントを
とってから神社を訪問し、打ち合わせをしました。

打ち合わせとは名ばかりで
素人の夫と妻は何も知識がないので
どのようなプロセスを踏めばいいのか
何を準備すればいのか、一般的な料金はどのくらいなのかなど、
禰宜(ねぎ)さんにレクチャーをしていただいた、という感じです。

 

レクチャーを受けて、準備したことは以下の通りです。

・リフォーム会社さんのスケジュールをおさえる

・奉献酒を手配

・禰宜さんに御初穂料 3万円

・リフォーム会社の担当者2名に御礼 各1万円

・夫と妻の、しまっていたスーツと革靴の状態をチェック

※奉献酒(ほうけんしゅ)
地鎮祭の5日くらい前に神社の近所にある酒屋さんに行き
「地鎮祭をするのでお酒を配達してほしいのですが……」
とお伝えしました。

酒屋さんも手慣れたものです。イラストのように、
一升瓶を2本縛り、熨斗をつけて下段に苗字を書いてくれます。

地鎮祭の前日までには神社に届くように手配していただきました。

 

禰宜(ねぎ)さんによれば、地鎮祭ではなく「祈祷祭
と呼ぶのだそうです。
なぜ呼び名が違うのかは聞きそびれました……。

わが家の「祈祷祭」は、本来は
マンションのお部屋で行いたかったのですが、
コロナ禍ということで
ご近所にお迷惑をおかけしてはいけないので
氏神神社で執り行うことにしました。

 

祈祷祭当日。
朝9時に氏神神社に集合し、祝詞を奏上していただきました。

その後一人ひとり、玉串(下のイラスト)を祭壇に捧げます。

次に、拝礼をする参列者の頭上に
禰宜さんが(白い紙がついた)棒を振っていきます。
この棒は、「大麻/大幣」(おおぬさ)または
「幣(ぬき)」などといわれたりします。

幣(ぬき)を頭の上で振っていただくと、
自分の中の悪い気が幣に移るのだそうです。

確かに、祈祷祭のあと全員が
「すごく清々しい気持ちになりましたね〜」
と同じ感想を持ったのは不思議な体験でした。

 

夫と妻は、
以前にも増してリノベーションするお部屋への愛着を
深めるとともに、お部屋やマンション全体だけでなく
この「町」にきちんと根を下ろして大事に生きなければ、
と(大げさに聞こえますが)本当にそのような
身の引き締まる思いワクワクを同時に感じました。

 

心も体も軽くなって、本当にやってよかった!と一堂大満足でした。