リフォーム代金高騰の予感。 値上げラッシュ!

リフォーム代金高騰の予感。 値上げラッシュ!

世の中、物の値上げラッシュですね。

日銀が発表した11月の企業物価指数速報によれば、
国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比9.0%アップ
上昇率は1981年1月以降で最高の伸び率となったそうです。
(出所:日本経済新聞)

リフォームも例外ではありません。

LIXILも値上げを表明しました。
2022年4月1日発注分から、メーカー希望小売価格を値上げします。
例えば「スパージュ」などの浴室やユニットバスルームは
4~39%の値上げ、窓サッシは10~12%値上げ、
水栓金具の部品の一部は2倍以上の価格になるとしています。
(出所:日本経済新聞)

値上げラッシュはリフォームを計画中の方には相当深刻な
問題ですが、ある意味それ以上に憂慮に堪えないのは
「発注した物が届かないこと」です。

例えば、わが家では発注済みのこの2つは入荷見込みが全く立っていません。

・BOSCHの食洗機(600mm幅)
・TOTOのトイレ「ネオレスト」

トイレの便器は、ベトナムでの製造が大幅に遅れていて、
リフォーム会社さんも「お手上げ」状態だそうです。

先日のリフォーム会社さんとの打ち合わせでも、

「施主持ち込みで採用しようと考えている物があるなら、
躊躇せずにすぐ注文した方がいいです。いつ何が
突然なくなるのか、本当にわかりませんよ」

とのことでした。

 

不幸中の幸(?)と言えるのは、
わが家は全体的に物価が上がり始める前に
リフォーム工事の契約を締結し終えたことです。

実際、わが家が工事を契約した数日後には
(フローリングの下のほうに貼る)パーティクルボードが、
20%も値上げしました。

ぎりぎりセーフでわが家は契約時の価格を払えばいいので
ラッキーですが、20%アップ分は結局リフォーム会社さんが
もつことになる訳ですから、この状況を楽観的に
喜んでばかりもいられません。
(在庫分を使うので実際には「損」とはいえないのですが)

その後ベニア板も高騰しましたし、今後は何もかも
(特に石油を使う製品)値上がっていくだろうと、
リフォーム会社さんもおっしゃっていました。

最新情報では、
先ほどのパーティクルボードは、その物自体が手に入らなくなってしまい、
新たな仕入れができない状況だそうです。
世界中で「物」の取り合いが加速しています。

 

今後、さらに一つひとつの部材が高騰し、積み上がっていく
ことを考えると、新たなリフォームは今よりも
2、3割は多く予算を見積もる必要が出てきそうな気がしています。

さらに、もし人件費の高騰が始まれば(海外ではすでに
始まっていますが)、さらに金銭的に不利な状況になるかもしれません。

 

金銭面の問題をクリアできたとして、
部材が手に入らずに工事が進まない、という事態に陥る
可能性もゼロではありません。

 

これからリフォームを始めようかと考えている方は、
リスクヘッジを図るためにも、これらの社会情勢について
冷静に観察し判断していくことが求められそうですね。