実家は移築古民家
- 2021.07.09
- その他

わたしの実家は約200年前の庄屋さんのお宅を
解体→乾燥→都内に移築した正真正銘の古民家です。
家全体が呼吸している感じは
なんともいえず心地よいものです。
冬になると「バリッ」「ミシミシッ」と、
どこからともなく聞こえてくる木の軋み音は
季節を感じるBGMです。
たまに顔を出すヤモリも、最初は心臓が飛び出る
ほどびっくりでしたが、慣れればかわいいもの。
ヤモリは昔から「家の守り神」といわれています。
出会えた日はラッキーデイと思うようになりました。
全室カーテンやシェードでなく、
窓の内側は障子だけなので、日の出とともに
少しずつ優しい光で室内が満たされます。
アラームなしで目覚める朝の気持ちよさは
古民家ならでは、かもしれません。
古民家とはいえ2年もかけて建てただけあり、
設備は新しく、全室バリアフリーで床暖房完備です。
母屋の天井高は4メートル以上あり、
煤竹天井の飴色と漆喰の壁、梁の力強さは
それ以上の装飾を必要としない、完成された景色です。
そんな「ザ・日本の家」を堪能していたわたしが
タワーマンションを終の住処に選ぶとは……
人生は面白い巡り合わせの連続です。
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