タワマン住人はみんなセレブという大誤解

タワマン住人はみんなセレブという大誤解

タワーマンション=富裕層、というような
大きな誤解が広まっているように思います。

もちろん、住人の中には経済的にとても豊かで
実際にはほとんど使わないにもかかわらず
最もよいお部屋をお持ちだったり、複数の住戸を
お持ちの方、などはいます。

でもそのような方はほんのひと握りです。

わたしのように、タワマン住人の中でも
少なくない人が、実はハイグレードな「低層」
マンションに憧れている、というのが現実だと思います。
でも住めない。それはなぜか……。

ヴィンテージマンションなどは築年数が古いぶん、
販売価格が抑えれているものもあります。
しかし、住んでからのランニングコストが
とんでもないのです。

単純な例をあげてみます。
下記の2つの物件を比較します。

・20世帯のヴィンテージ低層マンション
・100世帯の大規模マンション

どちらもコンシェルジュの費用が月に50万円かかります。
住人1世帯あたりの支払い額はどうなるでしょうか?

・20世帯のヴィンテージ低層マンション →2万5,000円/月
・100世帯の大規模マンション →5,000円/月

10年後は
ヴィンテージマンションは、300万円
大規模マンションは、60万円
です。
100世帯くらいであれば、コンシェルジュは
居住者の名前も顔も覚えてくれます。サービスの質は、
少ない世帯と、大規模とで大差はないでしょう。

一事が万事。コンシェルジュだけでなく、
清掃、管理、事務、植栽など
管理費はどんどん積み上がります。

ここ5、6年で、新築マンションの管理費は
ずいぶん上がってしまったように感じていますが、
世帯の少ないヴィンテージマンションの
管理費と比べれば、まだまだリーズナブルです。

タワマンに住むことは、
他の住人の方々の多くの力を借りて
ランニングコストを極力抑えながら、
様々なサービスを享受したり、高度な換気システム
による快適な生活環境を手に入れたり、
周りに建物がない開けた景色を楽しんだりする
ための、堅実な選択のひとつといえるのでは
ないでしょうか。