タワマン高層階の壁に大理石を張る手法
- 2022.01.31
- 廊下

昨日のブログでは、わが家の廊下に
待望の大理石、ポテチーノさんが張られたことを書きました。
(写真の左一面)
ポテチーノというのは大理石の名前です。
Botticinoという綴りなので「ボ」テチーノ
が正しいはずなのですが、
リフォーム会社さんが言うには、
普段お付き合いのある石屋さんや職人さんたちの
間では「ポ」テチーノで通っているとのことで
わが家もポテチーノ(以下、ポテちゃん)と呼んでいます。
なんだか響きが「ポ」のほうがかわいいですし。
タワーマンションの高層階という条件下で
床ではなくて「壁」に大理石を張る場合、
地震の揺れへの配慮をしなければなりません。
夫も妻もいずれ来るであろう「揺れ」への恐怖から、
大理石をあきらめて「布クロス」にするか、
「塗り」の壁にするかなど、悩みに悩みました。
でも結局、素晴らしい石との出会いと
それを施工する素晴らしい職人さんがいるという
幸運に恵まれて、今日に至っています。
わが家のポテちゃんの張り方ですが、
「眠り目地」という目地施工を採用しています。
通常、石などを張るときには
目地の幅や色を検討すると思います。
たとえば下の写真のように
多くの場合、タイルの色みと質感に合わせた
目地を選び、張ってもらうと思います。
(写真は現在製作中のわが家のキッチンの床です)
一方、わが家のポテちゃんをご覧ください。
このポテちゃんたちは1枚の1辺が600㎜以上あります。
目地が……細い。
細いですよね?
縦横の白っぽいラインがとっても細くて
石の模様が途切れることなくつながっているのが
わかるでしょうか。
1枚1枚の隙間が完全にないわけではないのですが、
ほとんど目地が目立たない、これが「眠り目地」です。
ポテちゃんを張ってくださった職人さんは
本来は境界線が本当にないのでは?というほどに
ピタッと張れる凄腕のベテランの方なのですが、
わが家の場合はタワーマンションの高層階という
悪条件です。
この悪条件のなかで、設計士さんとともに
ギリギリのせめぎあいをしてくださったおかげで
「安全性と美しさを両立する」という
むずかしい課題を見事クリアしてくれました。
感謝しかありません!
眠り目地にすることで
石のオリジナルの柄の流れるような美しさを、
連続性をもって表現することができます。
ぜひおすすめします。
ポテちゃんの「柄」については次回書きたいと思います。
-
前の記事
廊下に大理石が入りました! 2022.01.30
-
次の記事
わが家の大理石、ポテチーノとは? 2022.02.01