タワマン高層階の壁に大理石を張る手法

タワマン高層階の壁に大理石を張る手法

昨日のブログでは、わが家の廊下に
待望の大理石、ポテチーノさんが張られたことを書きました。
(写真の左一面)

ポテチーノというのは大理石の名前です。
Botticinoという綴りなので「
」テチーノ
が正しいはずなのですが、
リフォーム会社さんが言うには、
普段お付き合いのある石屋さんや職人さんたちの
間では「」テチーノで通っているとのことで
わが家もテチーノ(以下、ポテちゃん)と呼んでいます。

なんだか響きが「ポ」のほうがかわいいですし。

 

 

タワーマンションの高層階という条件下で
床ではなくて「壁」に大理石を張る場合、
地震の揺れへの配慮をしなければなりません。

夫も妻もいずれ来るであろう「揺れ」への恐怖から、
大理石をあきらめて「布クロス」にするか、
「塗り」の壁にするかなど、悩みに悩みました。

でも結局、素晴らしい石との出会いと
それを施工する素晴らしい職人さんがいるという
幸運に恵まれて、今日に至っています。

 

わが家のポテちゃんの張り方ですが、
「眠り目地」という目地施工を採用しています。

通常、石などを張るときには
目地の幅や色を検討すると思います。

たとえば下の写真のように
多くの場合、タイルの色みと質感に合わせた
目地を選び、張ってもらうと思います。
(写真は現在製作中のわが家のキッチンの床です)

 

一方、わが家のポテちゃんをご覧ください。

このポテちゃんたちは1枚の1辺が600㎜以上あります。
目地が……細い。

細いですよね?
縦横の白っぽいラインがとっても細くて
石の模様が途切れることなくつながっているのが
わかるでしょうか。

 

1枚1枚の隙間が完全にないわけではないのですが、
ほとんど目地が目立たない、これが「眠り目地」です。

 

ポテちゃんを張ってくださった職人さんは
本来は境界線が本当にないのでは?というほどに
ピタッと張れる凄腕のベテランの方なのですが、
わが家の場合はタワーマンションの高層階という
悪条件です。

この悪条件のなかで、設計士さんとともに
ギリギリのせめぎあいをしてくださったおかげで
「安全性と美しさを両立する」という
むずかしい課題を見事クリアしてくれました。

感謝しかありません!

 

眠り目地にすることで
石のオリジナルの柄の流れるような美しさを、
連続性をもって表現することができます。
ぜひおすすめします。

ポテちゃんの「柄」については次回書きたいと思います。