手書きで回答する筆記試験です。
トータル60分です。
テーマは3つ。
1つめの大テーマは1000文字弱で25分ほどでまとめました。
2つめと3つめはそれぞれ15分ほどで書き上げ、見直しを含めてトータル55分で終了です。
家政学の意義のようなものを問われますが、正直な気持ちとしては複雑な現代の世に、「家政学」という学問の看板があまり必要とされていないなか、存続しなければならない根拠を必死で論じなければならないというのは、かなり無理があるように思います。
家政学の領域にある「個別」のテーマには、とても貴重なものがあります。
それは、誰もが認めるところでしょう。
ですが、アメリカではすでに大学の学部名で「家政学」という看板は消滅しています。
それまで家政学に分類されていた個々の素晴らしいテーマに関しては、いまなお教育・研究が続けられています。
先述したように、
本当に必要があるのか「?」がつくようなものを、なんとなくいつまでも残しておくというやり方は、すべてにおいて日本に共通する根深い問題であると感じます。
アメリカがお手本とは思いませんが、「いらない会社は潰れる→新しい会社が生まれる」という好循環がアメリカにはあると思います。
日本とアメリカのいまの差を見ていると人間と同じで、新陳代謝がない社会に成長はない、というのが明らかな気がします。
日本は潰れること=「悪」ととらえがちですが、新しいものを生み出すためには、いさぎよく潰れることが大切です。
潰れる=よい未来のため、ととらえる文化が浸透すればもっと開放的な、楽しい社会になりそうですが。
だからといって、家政学に「潰れてください」といっているわけではなく、M&Aのような発想で、家政学のなかにある特に優れた研究や教育分野を他に売却(譲渡)して、新たな環境でより花開くように全力で後押ししてあげる、という器の大きさを見せていただきたいと思うのです。
そうすれば家政学(または元家政学となるかもしれませんが)は、誰からも敬意を表される存在になるのではないでしょうか。
というのが、
科目修了試験のために書籍の見直しやその他調べて学習した、素直な感想です。